ゼンタングルと茶道

ゼンタングルって何?みたいなことについて、前回のブログポストで軽く触れました。ひとつひとつのステップについては、また別のブログポストで説明しますと約束したので、忘れてしまわないうちに書きますね。

ゼンタングルメソッド:

1. 心を落ち着け、感謝の気持ちでスタート

ZentangleMethod1今この時に感謝の気持ちを込めて、ゆっくり深呼吸しましょう。これから使う道具を感謝の気持ちで手に取りましょう。ゼンタングルタイルは綿100%、高品質のしっかりとした紙で、劣化の原因となる酸性成分を使用せずに作られています。角が丸く、周りがガタガタなのは、ゼンタングルは完璧を追求するものではないことを忘れないようにとの意図からです。ピグマシリーズのペン(日本国内で販売されているものは、左の写真とケースのデザインが異なる)は、顔料インキを使用した耐水性、耐光性のあるペンで、プロのイラストレーターさん達にも愛用されています。この紙とタイルを使えば、いつまでも色あせしない作品を描くことができます。今回は、タイルの裏側にサインと日付を入れましたが、場所、その日の気持ちなど、思い出になることをメモしたりもします。

2. 四隅に点を描く 

ZentangleMethod2鉛筆で、四隅に小さな点を描きます。タイルの四隅あたりのどこかに4つ点を描くだけです。あまり濃く描かないのがポイントです。簡単でしょ?

 

 

 

 

 

3. ボーダー(外枠)を描く

ZentangleMethod3次は、鉛筆で4つの点をつなげて、ボーダー(外枠)を作ります。この時、まっすぐの線を引く必要はありません。ふんわり曲がった線や、ぐにゃぐにゃの線、まっすぐっぽい線など、その日の気分で描いてください。写真の例では、まっすぐっぽい線にしてみました。

 

 

 

 

4. ストリング(セクション分け)を描く 

ZentangleMethod4続けて、鉛筆で適当に何本かの線を描きます。交差したり、ぐるっと回ったり、本当に何でもOKです。無限の可能性があります。深く考えず、幼心に戻って、自由に描いてください。ボーダーとストリングによって、小さなタイルの上のスペースが、さらに小さなセクションへと分けられます。初めからセクションに分けてしまうことで、途中で全体の構成に気を取られることなく描くことができます。写真の例では、ジグザクの線を描いてみました。

 

 

 

5. 各セクションにタングル(パターン)を描き入れる

ペンに切り替えて、選んだパターン(タングルと呼びます)を各セクションに描いていきます。ここでも、あまり深く考える必要はありません。サイコロを転がしてタングルを選んでもいいんですよ。(公式サイトで販売されているゼンタングルキットには、本当にサイコロが付いてきます)いきなりペンで描くなんて…間違ったらどうしよう?なんて少し心配ですか?ゼンタングルは完璧を追求するアートではないということを思い出してください。ゼンタングルを描く時、間違いというものは存在しないのです。「あっ、しまった」と思った時こそ、自分らしいスタイルを発見するチャンスなのです。

ZentangleMethod5

A.  Crescent Moonというタングルを左下に描きました。

B. 別のセクションに、少しスタイルを変えて再びCrescent Moonを描きました。

C. 右上にBeelineを描き、残ったセクションをHollibaughで埋めました。

 

6. 陰影をつける

ZentangleMethod6インターネットや布地のデザインなど、ゼンタングルっぽい素敵なデザインを色々な場所で目にしますが、陰影のない平らなデザインが多い気がします。陰影をつけることで、奥行きのある大胆な作品へと大変身します。タングルの中に自分らしさを表現するチャンスでもあります。陰影の有無で、どれだけ違いが出るか、今回の例でも明らかですね。

 

7. イニシャル/ サインを入れる

ZentangleMethod7あと一歩!プロのアーティストみたいに作品にサインしましょう。ゼンタングルタイルは、9センチ x 9センチの小さな作品なので、小さなイニシャルがぴったりかなと思います。

 

 

 

 

 

8. 作品を鑑賞する

270418ichigoichieひとつの事が終わると次へと急いでしまいがちですが、ここで一息ついて、自分の作品、一緒に描いた場合は仲間の作品を鑑賞し、ゼンタングルというアートを通して感じたことを大切にする時間を少し持ちましょう。

一期一会は茶道に由来することわざですが、茶会に限らず、この時間は、二度と巡っては来ないたった一度きりのものだから、この一瞬を大切にしようという含意で用いられます。

戦国時代の茶人、千利休の言葉とされています。茶の湯は日常の俗世を離れ、仏教の修行のような生活を理想としています。また稽古は知識で覚えるのではなく、体を通して会得していくもので、座禅を組みながら修行を深めていく方法にも似ています。千利休も禅の修行を受け、禅の思想(精神)を経験しています。茶の湯の醍醐味は、お茶の味ではなく、茶席に招かれ、茶席を去るまでの体験そのものにあります。亭主・客ともに一瞬一瞬の時間を大切にすることが、茶道の醍醐味です。作品そのものではなく、作品ができあがるまでの一瞬一瞬の時間を大切にするゼンタングルと似ていますね。

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