インスピレーション

ゼンタングル認定講師になるには、色々な意味で勇気が必要でした。家族や友人の支えと励まし、周りの人たちからの応援とインスピレーションなしでは、ここまでたどり着かなかったかと思います。

私にとって、とても特別な存在である、はなちゃんという10歳の女の子がいます。おぎゃーっと産声をあげた日に、病院ではなちゃんを抱っこしてから、もうこんなに大きくなったんだな〜と、彼女に会うたびに、心がふんわりと暖かくなります。本人は気づいていないけれども、子供ならではの純粋さで私の背中をぽーんっと押してくれたのは、はなちゃんでした。

約3年半前に、はなちゃんは脳腫瘍という診断を受けました。6歳の時に手術を受けましたが、すべての癌細胞を取り除くことはできず、抗癌剤の治療を受け、今は薬を飲みながら定期検診で様子を見ています。今でもとってもおてんばで元気な女の子ですが、この若さでの癌治療は精神的なストレスも大きく、神経質で心配性な一面が強く出るようになりました。

ある日、はなちゃんの家族と一緒に時間を過ごしていた時のことです。はなちゃんが、ある状況にストレスを感じてイライラしている様子でした。お母さんは近くにおらず、お父さんは弟の世話で手一杯という状況でした。はなちゃんなりに、がんばって落ち着こうとしていました。そこで、「ねえ、はなちゃん、ゼンタングルっていうのをやってみる?」と声をかけて、少し静かな場所に連れて行きました。はなちゃんは、渋々という感じで私についてきました。まあ、すでにイライラしている子供に、新しいことをやってみろと言っても、それ自体がストレスになりかねませんよね。

それでも、素直についてきてくれたので、ゆっくりとゼンタングルの手ほどきを始めました。はじめは、まっすぐな線が引けない、こんなの無理…と苛立っていた様子ですが、まっすぐじゃなくっていいんだよ、今描いている線に集中すれば先のことは心配しなくていいんだよ、と語り続けて描いていくうちに、ペンを握るはなちゃんの手がリラックスし、姿勢も明らかにリラックスし始めました。15-20分ぐらいで、タイルを描き終えたはなちゃんの目はキラキラと輝き、自分が描いたタイルに大満足の様子でした。

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ゼンタングルをあくまで趣味の一つとして続けていくか、ゼンタングル認定講師になるかと迷っていた私に、たくさんの人たちにゼンタングルの良さを伝えていきたい!という決心をつけさせてくれたのは、はなちゃんとのこの経験なのです。

ここ数ヶ月、はなちゃんとは直接会っていないのですが、あの時教わったタングルを使って、今も色々と描いてるのよと、はなちゃんのお母さんが写真を送ってくれました。子供の創造性って本当に素晴らしいですね。こんな風に色々とアレンジしたり、基本的なテクニックを組み合わせたり、はなちゃんオリジナルアートです。また、今度会った時に、他のタングルやテクニックを教えてあげるのが待ちきれません!

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はなちゃんは、来年小学校5年生になります。今も闘病しながら、学校生活を続けています。はなちゃんのお話は、英語ですが Hope for Hana というウェブサイトから読むことができます。

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